■味わい（ジェームズ・サックリング　９２点） ライム、ネクタリン、青リンゴ等のフレッシュさと快活さを伴う鮮やかなアロマとともに、石やグリーンハーブのニュアンスが広がる。張りと高い酸を持つ生き生きとした見事なテクスチャーを備えたピュアな味わい。今が飲み頃。 ■店主からのコメント ８ヶ月のシュールリー熟成が、長期熟成に耐えるしっかりとした骨格を与え、熟成時にワインが樽の木目から微量の酸素を取り込むことで、ステンレスタンク熟成で起こりやすい還元臭の発生を防いでいます。ライムやグレープフルーツを思わせるフルーティな果実味と白い花を思わせるフローラルなアロマを特徴とするエレガントな白ワインです。 ■飲み頃の温度／１０～１２℃ぐらい ■相性の良い料理／エビ、カニ、イカ、タコなどの海の幸と抜群の相性を持ちます。 ■タイプ／白ワイン・辛口 ■ブドウ品種／アルバリーニョ１００％ ■生産国・地域／スペイン北西部・ガリシア州ポンテベドラ市サマル／Ｄ.Ｏ.リアス・バイシャス（サブゾーン：バル・ド・サルネス） ■生産者／ボデガス・ラ・カーニャ ■容量／７５０ｍｌ ■アルコール度数／１３％ ■コルク ■栽培・醸造 畑は花崗岩質の母岩に由来する酸性の強い砂質の沖積土壌で、ブドウはペルゴラ方式の棚仕立てで剪定。乾地農法・有機栽培（認定無）で、全て手作業で耕作。手摘みで収穫したブドウは、小型の容器に入れる。圧搾前に１２時間果皮浸漬してマストの酸化を防止し、ＳＯ２の使用量を軽減。ブドウは一部除梗し、一部は房ごと空圧で圧搾。ワインの３５％は容量５００Ｌと６００Ｌのパンチオンとドゥミ・ミュイ（２～１２年物）で樽発酵、６５％はステンレスタンク発酵。２週間に１度バトナージュしながら８ヶ月シュールリー熟成。冷却して軽くろ過処理。 ■ボデガス・ラ・カーニャについて リアス・バイシャス北部の大西洋沿岸にボデガを構えるボデガス・ラ・カーニャは、アルバリーニョがシリアスで上質な白ワインを生み出すことを世界に知らしめるため、ポンテベドラ市のサマルという街に２００８年に設立されました。アルバリーニョを栽培するボデガの自社畑は、リアス・バイシャス北部の大西洋沿岸に位置するバル・ド・サルネス（サルネスの谷）にあり、花崗岩が分解して出来た酸性の強い沖積土壌を持ちます。メキシコ湾で発生する強い暖流の影響で殆ど一年中温暖湿潤な気候のため、ペルゴラ方式の棚仕立てで栽培しています。「カーニャ（籐：トウ）」は、アシに似たイネ科の多年草で、大西洋沿岸のリアス式海岸一帯に多く生えています。ボデガの名前は、この植物の名前に因んでいます。ラ・カーニャの醸造哲学は、昔ながらの伝統的で職人的なスタイルを持つシリアスなアルバリーニョを生み出すことです。現在はニュージーランド出身のアリステア・ガードナーを醸造コンサルタントに迎え、最新技術を駆使して品種とテロワールの持ち味を生かしたワイン作りを実践し、古樹のアルバリーニョが持てる複雑味、濃厚な果実味、長期熟成力の全てを最大限に引き出しています。