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20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
■味わい(ヴィノス 96+点)
実に重厚で濃密なワインである。またおよそ衝撃を受けるほどに遅咲きのワインでもある。その長期熟成ポテンシャルには、大いに期待できる。今の段階では、酸とタンニンが支配的なため、2017年ヴィンテージの面立ちを早い段階で垣間見ることは些か難しいが、4~5年ほど寝かせることで、ひときわ異彩を放ち、25~30年は格別な飲み頃が続くに違いない。
■ワイン詳細
フォントディの自社畑の中で最も上質な畑の1つが、このヴィーニャ・デル・ソルボです。キアンティ・クラッシコの呼称制度変更に伴い、2011年ヴィンテージよりヴィーニャ・デル・ソルボは、キアンティの産地表記でトップカテゴリーとなるグラン・セレツィオーネに指定されました。このカテゴリーに認定されたワインは、キアンティ・クラッシコ全体の僅か5%のみです。
■飲み頃温度/16~18℃ぐらい
■タイプ/赤ワイン・辛口
■ブドウ品種/サンジョヴェーゼ100%(有機栽培)
■生産国・地域/イタリア・トスカーナ州・キアンティ地区/(キアンティ・クラッシコ DOCG グラン・セレツィオーネ)
■生産者/フォントディ
■容量/750ml
■アルコール度数/15%
■コルク
■栽培・醸造
樹齢は約50年。畑は南西向きで、石灰岩・粘土・片岩質の土壌。ブドウは、ステンレスタンクで自然酵母を使って約3週間発酵・マセラシオンを行う。新樽を含むフレンチオークのバリックで18ヶ月熟成させた後、キャスクに移して更に6ヶ月ほど熟成させている。
■フォントディについて
フォントディは、トスカーナ州キアンティ・クラッシコ地区の中心部にあるパンザノの街の南側に位置しています。「コンカドーロ(金の貝殻)」と呼ばれる円形劇場の形をした盆地が広がるこの地は、暖かく乾燥したミクロクリマのお陰で、伝統的な高級ワイン産地として何世紀にも渡り名声を馳せてきました。ブドウ畑は、130ヘクタールにわたり有機栽培認定を受けており、その内70ヘクタールがブドウ栽培に使用されています。化学肥料や農薬を使用せず、極力余分な干渉を加える必要がないよう、土地本来の力を最大限に生かしたブドウ栽培を行っています。トスカーナのワインの歴史は古く14世紀に溯りますが、1960年代までは大量生産される質の悪いワインが公然と出回っていました。そんなキアンティのワイン醸造の未来に暗雲が立ち込めていた1968年、ドミジアーノとディノ・マネッティ兄弟は、このパンザノの地でワイン用のブドウ畑の購入を決め、89ヘクタールの土地を購入しました。購入した当時、畑は荒れ果てていましたが、西向きの急斜面で最高の気候条件が揃っていました。マネッティ兄弟は多額の資金を投じてブドウ樹を植え替え、設備の近代化を含む様々な面でフォントディを改革し、やがてトスカーナにおけるワイン作りの最先端を行くようになりました。トスカーナのワイン作りが大きく変化していく中で試行錯誤を繰り返し、ついに、国際的なカルト市場で大好評を博したスーパータスカン、フラッチャネッロで大成功を納めました。現在フォントディは、初代オーナーの親族で従兄弟同士のマルコとジョヴァンニが共同運営し、サンジョヴェーゼのスペシャリストである著名な醸造家フランコ・ベルナベイの指導を受けています。